今回は愛知県名古屋市天白区野並にある”八劔社(はっけんしゃ)”に行ってきました。
八劔社について

名前 | はっけんしゃ |
社格・等級 | 村社・十四等級 |
御祭神 | 日本武尊(やまとたけるのみこと) 伊弉諾尊(いざなぎのみこと) 伊弉冉尊(いざなみのみこと) 天照大御神(あまてらすおおみかみ) 月読尊(つくよみのみこと) 蛭児尊(ひるこのみこと) 素盞嗚尊(すさのおのみこと) 宮簀媛命(みやずひめのみこと) 建稲種命(たけいなだねのみこと) |
住所 | 名古屋市天白区野並3丁目239 |
アクセス | 地下鉄桜通線「野並駅」から徒歩2分 |
電話番号 | 052-842-8383 |
公式HP | https://www.nonamihakkensha.jp/ |
この八劔社は野並の氏神様で大正元年に”六所神社”と”熱田社”の祭神を合祀したとされており現在は主祭神の日本武尊を始めとする合計9柱の祭神を祀っている神社です。
以上の9柱の神様を総じて”八劔大神”と称します。
主祭神である日本武尊は「厄除・災難除」「立身出世」の神様です。
また、明治5年に村社に列格された言われていますが、創建された年はわかっていません。
本殿は”熱田神宮”の別宮である八剣宮から勧請して建てられたとされており、創建はおそらく熱田神宮大宮司の千秋家(せんしゅうけ)が行ったと思われます。
この千秋家は明治初期まで熱田神宮大宮司を務め、そのお墓が八劔社から歩いて10分程のところにあります。
別宮八剣宮についてはこちらで詳しく書いています。
千秋家について

千秋家とは八劔社のある野並(昔は野並村)を治めていた一族のことですが、少し遡ると千秋家は熱田神宮の大宮司を務めていたそうです。
さらに遡ると千秋家のルーツは尾張国を治めていた尾張氏に辿り着きます。
元々は尾張氏が熱田神宮大宮司を務めていましたが、平安時代に国司として藤原季範が養子として大宮司の職を任されるようになり尾張氏は権宮司に格下げになりました。
それ以来、藤原千秋家を名乗るようになり、熱田神宮大宮司の職は千秋家が代々務めることになります。
ですが、藤原季範の娘が源義朝の正室となったことがきっかけで千秋家は徐々に武家化していきます。
戦国時代には千秋季光は加納口の戦いで戦死し、息子の季忠は桶狭間の戦いで討死してしまいますが、この時妻のお腹には息子の季信がいました。
その後、季信が信長と謁見した際に信長から「熱田神宮の大宮司でありながらこのまま武士をやっていては家が途絶えてしまうおそれがあるから、今後は兵役を免除するゆえ大宮司の務めに専念するように」と言い渡され野並村を領地として与えたとされています。
上記にもありますが、その千秋家代々の墓が八劔社から歩いて10分程のところにあります。
欠ノ上神明社・秋葉社・神明社・田神社・山神社

それぞれの御祭神は以下のとおりです。
- 欠ノ上神明社・・・天照大御神
- 秋葉社・・・火防の神様
- 神明社・・・天照大御神の荒御魂
- 田神社・・・五穀豊穣の神様
- 山神社・・・国土守護の神様
欠ノ上神明社は郷下川沿いに鎮座していた境外末社でしたが平成21年に境内末社へと遷座されました。
野並招魂社

このお社は御祭神を祀っているのではなく、大東亜戦争で野並より出征され犠牲になられた御英霊が祀ってあります。
御朱印

詳細情報
- 記入タイプ
- 初穂料:300円
- 受付時間:不明(電話での問い合わせがオススメ)
宮司様が祭事などで神社にいない可能性があるので御朱印を頂きたい方は電話で確認してから神社に行って方がいいと思います。
アクセス
八劔社
最寄駅は地下鉄桜通線野並駅で駅から徒歩2分の場所に位置しています。
バス停も近くにあるのでバスで行くことも可能ですが個人的には野並駅をオススメします。
千秋家墓地
この近くには公共交通機関がないので歩いて行くしかありません。
また、目の前には公園があるので歩きちかれた場合にはここで休憩するのも良いかも知れません。
なお、ここは立ち入り禁止ですので外から見るだけにしてください。
さいごに
今回は愛知県名古屋市天白区野並にある八劔社に行ってきました。
ここは熱田神宮とも関係が深いので熱田神宮に行ってことがある人は是非行ってみてください。
今回は以上になります。
感想などコメントして頂けると嬉しいです。
コメント
掲載ありがとうございます。
公式ホームページができましたので、掲載内容に追加していただけませんでしょうか?
https://www.nonamihakkensha.jp/
どうかよろしくお願い申し上げます。
コメントありがとうございます。
記事に公式HPのURLを追加させていただきました。
ご確認お願いします。
今後ともよろしくお願いいたします。