今回は神社には必ずあり、地図記号にもなっている鳥居の色についてです。
あなたは鳥居といえば何色を想像しますか?
多分、朱色または赤色だと思います。
鳥居はなぜ朱色なのか。その答えを先に言ってしまうとこうゆうことです。
- 厄災を防ぐ色と考えられていたから
- 原材料が水銀だから
これだけ言ってもなんのことかわからないと思います。
その理由などは以下で書いてあるのでぜひご覧ください。
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なぜ朱色?
伏見稲荷大社公式HPのよくあるご質問ページにはこのように書かれています。
朱色は、魔力に対抗する色ともされていて、古代の宮殿や神社仏閣に多く用いられています。当社に限って云えば稲荷大神様のお力の豊穣を表す色と説明されています。
ただ、お稲荷さんだけが朱塗りではなく、朱塗りの神社は他にも多くあります。
また朱の原材料は水銀=丹です。これは昔から木材の防腐剤として使われてきました。
伏見稲荷大社公式HPより
つまり朱色を使うのには魔除けと防腐剤、両方の役割をになっていたわけです。
また朱の原材料である水銀と硫黄には高い毒性があり、「毒を持って毒を制す」という意味合いが転じて魔除けにつながったとも言われています。
朱色(辰砂)について
ここで言う朱色とは辰砂の色のことを言っています。
辰砂とは硫化水銀からなる鉱物のことです。
別名「賢者の石」、日本では「丹(に)」と呼ばれていました。
神社の鳥居や什器など朱塗りと言われるものに使われている(全てではない)高級な顔料です。
水銀ということもあり、ある条件下では毒を発生させてしまうようです。
それは「燃焼によって毒を発生させる」ということです。

じゃあ朱塗りのものは可燃物のゴミの出せないの?
と思った方、大丈夫です。
自治体の処理能力によって差はありますが、ゴミ処理場には活性炭で水銀を吸着する装置があるため実際には毒が大気に排出されることはないそうです。
詳しくは今回参照にしたこちらをご覧ください。
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